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富士食品工業株式会社 代表取締役 髙橋 直二
富士食品工業株式会社
代表取締役会長 髙橋 直二

 

たかはしなおじ/1939年新潟県に生まれ、1965年栃木県足利市で「髙橋萌店」を創業。完全無農薬で栄養豊富なもやしの生産・販売に携わる社会的意義を強く自覚し、事業を推進。もやしの素晴らしさを世界に広める活動にも積極的に取り組む。農薬づけ・化学肥料づけの現代の農業に警鐘を鳴らし、土壌分析に基づくミネラル農法を実践。「土の再生から、命の再生」を広く社会に提唱する。

「このままでは子どもたちの未来が危ない!」この危機感が事業の原点。

ミネラル不足を招いた現代農業に警鐘。

近年、幼児虐待や青少年の凶悪犯罪といった事件が急増しています。私はこうした現象の一因は、人間の生理や成長に作用する亜鉛、セレン、マンガンなどのミネラルの欠乏によるものではないかと考えています。戦前の日本の土はこうしたミネラル成分を豊富に含み、世界一肥沃と言われていました。けれども、戦後、近代農業の名の下に、農薬や化学肥料を大量に使用する効率優先の農業が幅をきかせ、その結果、日本の土はすっかり疲弊してしまった。ミネラル不足で、窒素やリン酸などが多い土で育てられる作物には、本来の栄養も、味わいもありません。土の再生、農業の再生は、日本の未来を考える上で避けては通れない重要課題なのです。

日光工場内に設置された土壌研究室では、完熟堆肥や自社農場の土壌を分析。最適なミネラルバランスの土づくりがここから始まる。

本社工場内に設置された土壌研究室では、完熟堆肥や自社農場の土壌を分析。最適なミネラルバランスの土づくりがここから始まる。

カット野菜事業進出を機に、新たな挑戦。

私が、農業の再生を志すきっかけになったのは、カット野菜の生産・製造事業への進出です。それまでに生産していたもやしは、清らかな水だけで作る完全無農薬。それだけに、カット野菜の原料となるさまざまな野菜に、大量の農薬や化学肥料が使われていることに抵抗があった。お客様に自信を持ってお届けする商品を作るには、原料となる野菜づくり、その基になる土づくりから、自ら手がけるしかないと決意しました。約20年前に、土壌の微量要素研究の第一人者である中嶋常允先生と出会い、中嶋先生が考案した土壌分析に基づくミネラル農法をいち早く取り入れ、現在では本社工場に土壌分析などを行う研究室を設置するまでになりました。中嶋先生の意思を受け継ぎ、ミネラル農法を世界中に広めることが、私たちの使命だと考えています。

自然の資源循環システムを科学的に研究・分析して生まれた「土づくりセンター」。25日でもやしや野菜のくずが完熟堆肥に姿を変える。

自然の資源循環システムを効率的に行える「土づくりセンター」。25日でもやしや野菜のくずが完熟堆肥に姿を変える。

食品ビジネスは、命を守るビジネス。

「食」に携わることは、人間の「命」を預かること。そこには大きな意義と責任があります。企業としての収益だけを追求することは、許されないと強く感じています。戦前の循環型農業の復活を目指し、もやしや野菜くずから完熟堆肥を作る「土づくりセンター」を設置したのも、土の再生こそが人間と環境の再生だと信じるからです。これからも、子どもたちに、豊かな地球環境と希望に満ちた未来を手渡すために、お客様から寄せられる感謝の言葉に力を得ながら、挑戦を続けていくつもりです。

食品ビジネスは、命を守るビジネス。 もやしの生産現場をチェック